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僕の視線の先に

第8章 夏の夜の現実






僕らは、お祭りから帰って来て、
山本の家の離れで、同窓会を始めている。







僕はまたカナに、何も言えなかった。
ただ、花火を見上げていただけだった。





「…スケ」





守山先生と付き合ってた。
別れて、守山先生は異動…
面倒な事だな…





「ユウスケ!」





ケイタに肩を叩かれた。





「おい、ユウスケ、酔っ払ってるんじゃないだろうな?」



僕はぼんやりしていた。
もちろん、お酒なんて、飲んじゃいない。
ジュースしか用意していないし。
そこは、親達は許さないし。




「…さっきさ。花火ン時。」



「おぅ、ユウスケ、一人で違うとこいたよな。」



「…カナといた。」




ケイタは、悟ったようだ。




「…話をしたのか?」




「うん…。」



カナから聞いた事を話した。









「…そうか。そこまでの話になってたんだな…で、ユウスケは、自分の気持ちは、言ったのか?」



「え?…あ、いや…」


自分の気持ちを伝える余裕なんて
なかったよ。






僕は、感触の残った、
自分の手のひらを見つめた。





下を向き、目をつむった。
脳裏に、さっきの花火が蘇ってきた。








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