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僕の視線の先に

第8章 夏の夜の現実






「ユウスケ…どうしたの?一人で…」



「夜店は行かないから、花火待ち。」



「そっか。ユウスケ、花火好きだよね。」



よいしょっ、と、
カナは僕の隣に座った。




座った瞬間に、
僕らの手の温度を感じる位に
近くに手があるのが、わかった。






「ユウスケ…」



「何。」



嫌な予感がした。




「私さ。」




僕はまだ花火が上がらないのに
空を見上げた。




「守山先生と付き合ってたんだ。」








あぁ…





「…何となく知ってた。」



「うん…噂になっちゃって…校長先生にもバレちゃって…」



噂だけじゃなく、
そこまで大きな事態になってたんだ。



「守山先生、2学期から、他校に異動になっちゃったんだ。」





え、異動!?




やっとカナの顔を見た。



「え、部活どうすんの。発表会、夏休み明けたら、すぐにあるんだけど…」




「ごめん、ユウスケ…」





カナの目には、
涙が溜まっていた。





「…部活の事は、いいよ、何とかするよ、でも、この先どうすんの。」



「別れたよ。」




「え?」






その瞬間、





ヒュ~~~~~ッ…



パパァンッ……





空が明るくなった。



「花火が始まった。」













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