第7章 長い夏
「ユウスケ!!」
駅前でケイタが叫んだ。
「何だよ、ユウスケ男前じゃん。」
肩を組んできた。
「母さんが、わざわざコウジさんのとこで
借りて来ちゃったんだよ。」
「コウジさんのとこなら、尚更、男前だな。」
夕焼けがかった商店街。
男子は買い出しの為に
早めに集合する。
「毎年とは言え、凄いよな。」
山本のうちに今日はみんな集まる。
そいつン家は、離れに広い部屋があり
自由に使える。
ドンチャン騒ぎが大好きな
親父さんが作ったらしい。
「みんなで、食べ物とか持ち寄ったりすれば、安いし、居酒屋とか無理だろ?」
と山本も慣れている。
うちの母さんじゃあ、大慌てだな。
「おーい!ケイタ、ユウスケ!」
山本達が、スーパーの前にいた。
「今日は、お袋張り切ってるぜ。」
山本のお袋さんは、ドンチャン騒ぎ大好きな親父さんのおかげで、毎回、料理とかたくさん作ってくれる。
女子は、何人か手伝いに入っているらしい。
「うちは女の子いないから、楽しいわね。」
と、ゴキゲンらしい。
「あと、氷買う位だな。」
「何か足りなきゃ、祭りの後、帰りに来ればいんじゃね?」
「腹減ったなぁ」
ピロン。
あ、カナだ。
「今、ドコ?早く来て。お祭りに行くの遅くなっちゃう!」
久しぶりに、元気そうなカナの顔が
目に浮かんだ。