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僕の視線の先に

第6章 夏の思い出




境内の裏に回ると
小さな街を見下ろせる裏庭に出る。



毎年、ここの神社のお祭りは、
隣街の花火大会に合わせて、催される。
この裏庭が、花火を見るのに
最高な場所らしい。



そのせいか、
カップルが早めに場所を取り、
始まるまで、イチャイチャしてるのを
毎年見かける。






今年も例外ではないようだ。
少し暗がりの場所に
ピッタリ寄り添うカップル達。
目のやり場に困る。






「…まだ早いんじゃない?」




居心地悪い。





「そうだね…。」






カナは気が付いてないのか
僕らは、まだ手を繋いでいる。





キュ…




少し強く握った。





少ししっとりしたカナの手が、
ピクッ、と反応した。





そして、カナの手に
少し力が入るのを感じた、その時






「あ!いたいた!」





クラスの奴らの声がした。




僕らは、パッと手を離した。






「何だ、ユウスケ、カナと一緒だったのか。」


「カナ、あっちにあんず飴あったよー。」


「ユウスケ君、浴衣着て来なかったの?
見たかったなぁ~」




一気に賑やかになった。






カナは、女子の所に行き、
いつも通りに、はしゃぎ出した。







その時、





ヒュュゥゥ~…




ドドドンンッ…





パアッ…ンン…






僕らの周りが明るくなった。





「花火始まったよ!」




みんなで、よく見える場所に
駆け寄った。







色鮮やかな花火が
小さな街や山々を明るく照らす。




夜空いっぱいの花火が
僕らの眼に焼き付いた。




ふと、少し後ろにいるカナを見た。



カナと目が合った。




僕は前を向いて
花火を見上げたが、
ドキドキして
どれだけキレイだったか
わからなくなっていた。









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