第20章 僕達の旅立ち。
食事も終わり、ケイタは体育館にバスケを
やりに行ってしまった。
「ユウスケも来いよ。たまにはやろうぜ。」
「え、僕はいいよ。本でも読んでるから。」
「居心地悪かったら、体育館で読めよ。」
ケイタは、ニカッと笑って行ってしまった。
僕は、コミュニケーションルームで、寝転がりながら、持ってきていた本…マンガを読んでいた。
まだ、この頃はあまりマンガは描いていなかった。
デッサンをしたり、キャラデザインをしたりする位で、まだマンガ家になりたい、なんて考えていなかった。
フツーに学校行って。
フツーに部活やって。
そんで、3年間フツーに過ごして。
適当な大学へ行って。
適当な会社に入社して。
適当、っていっても、本当に適当じゃない。
ただ、そこまで、将来的に希望を感じなかった。
寝転がりながら、コミュニケーションルームで、テレビを見たり、ゲームをしたり、話をしたりしてる奴らを、横目で見た。
ふと、話をしていた女子達と、目が合った。
『キャッ』
女子達が叫んでた。
失礼だよな。目が合った位で。
僕は、本で顔を隠した。
「…面倒だな。」
体育館にでも行くか。バスケはしないけど。
女子はいないし。
僕は、部屋を出る事にした。
「ま、待って、花本くん。」
一人の女子が声を掛けてきた。
「…何。」
その女子は、なかなか話そうとしない。
「…用がないなら、行くけど。」
まだ下を向いたまま、話せないでいる。
「…?…ごめん、行くよ。」
部屋を出ようしたら、もう一人の女子が
飛び出してきた。
「ちょっと待ってよ、まだ話が終わってないんだけど!ちゃんと聞いてあげてよ!」
凄い剣幕で怒ってる。
…僕が何かしたか?
僕は、眉間に皺を寄せ、睨み返した。
「…はぁ?」
この返しがいけなかった。