第20章 僕達の旅立ち。
食事の時間になり、僕は配膳をしていた。
何故か、食事を受け取る女子達が、僕を
ジィッと覗き込んだ。
テーブルについた女子達がヒソヒソと
僕を見ながら話をしている。
中学時代にも、時々そういう事はあった。
無愛想なのが、そんなに珍しいのか。
「…早くよそって。」
僕は、ハッとした。
「後がつかえてるよ。早くよそって。」
しまった…
「…ごめん。」
料理をよそい、顔を上げたら、目の前に、
カナがいた。
「何ボーッとしてんの。」
…カナとは、中学最後の夏祭り以来、話していなかった。廊下で会っても、街で会っても、お互いに知らない顔してた。
偶然、同じ高校を受け、カナとケイタは、スポーツ推薦で、僕は、特待生で入学した。
「…何でもないよ。ごめん。」
僕は、ジャガイモたっぷりのカレーをよそってやった。
「え、ちょっと、信じらんない!ジャガイモばっか!」
カナは僕に文句を言おうとしたが、次々に、
生徒が並んでいたので、仕方なく席に行ってしまった。
カナが嫌いなジャガイモ。
嫌な顔をしながらも、食べていた。