第20章 僕達の旅立ち。
久しぶりにカナに会った。
会ったのは、ケイタの四十九日以来だ。
この時は、あまり話せなかった。
「ケイタ連れて来てくれたんだね。」
久しぶりに会ったカナは、少し大人っぽくなってた。
「何か、いつもと雰囲気違うね。」
カナは、照れくさそうに、前髪を触った。
「髪を切ったの。」
あぁ、確かに。部活を引退しても、指導や
クラブチームの遠征やらで、伸ばしっぱなしだったらしく、ようやく美容院で、大学生っぽくカットしてもらった、と、少し恥ずかしそうにしてた。
「うん、似合ってるよ、かわいい。」
僕が言ったら、カナは、エッ?っ顔をした。
「え、何?」
「だって、ユウスケの口から、そんな言葉が聞けるなんて。」
カナは、少し嬉しそうだった。
まぁ、あの頃は言えなかったよ。
今は、本当にかわいいと思ったし、自然に
出てきた言葉だ。
「ナナミにも言ってあげてる?」
「…まぁ、ね。」
僕は、少し照れくさかった。
「さ、教室入ろう。」
僕らは、教室のドアを開けた。