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僕の視線の先に

第20章 僕達の旅立ち。




「ちょっと、ユウスケ!ネクタイ曲がっているわよ!」


「え、あ。」


僕は、慌てて、鏡を見た。
母さんは呆れ顔だった。



「あなた、卒業生代表なんでしょ。大丈夫?」



…まぁ。大丈夫でしょ。
今日は、卒業式が終わったら、謝恩会に、
送る会があって、文化部2年達の主催の発表会?余興みたいなものをやって、送り出してくれる。

稲葉は、楽しみにしてて下さい、なんて
言うけど、どんな感じに仕上がるんだろうか。




「夜は、みんなでお祝いなんだからね。」



母さんは張り切っていた。
夜は、ナナもうちに来るみたいだ。
僕が連絡する前に、母さんが連絡していた。



「ナナちゃんの卒業のお祝いでもあるからね。」



正直、僕の事よりも、ナナを呼んで、
女同士で、賑やかにおしゃべりしたいんだ。
僕も父さんも、口数は多い方じゃないし。
あぁ、ケイタとも、よく話をしてたな。
お茶友達だ、って。笑っちゃうよな。



「じゃあ、行って来るね。」


「行ってらっしゃい。後でね。代表の挨拶、しっかりね。」




ガチャ…



僕は、高校生、いや、学生最後の日の
扉を開けた。


とてもよく晴れていて、気持ちの良い朝だ。





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