第19章 僕達の明日
「うん…わかっているよ。」
ナナは、少しシュンとしてた。
「ナナ、ゴメン。ガッカリさせるつもりはないんだ。」
ナナの頭を撫でた。
ナナは少し涙を浮かべていたが、小さく頷いて、顔を上げて笑った。
「遠距離じゃなくなったんだから、それだけでも、嬉しいよ。」
あぁ、やっぱりかわいいなぁ…って思うよ。
ケイタがいなくなって、ナナが側にいなかったら、僕は、こんなに変わっていただろうか。
ピンポーン…
「あ、パパかな?」
「あ、待って待って、僕が出るから。」
飛び出そうとする、ナナを止めて、コーヒーを入れて、と頼んだ。
「こんばんは。スミマセン、ここまで来て頂いて。」
「こんばんは、ユウスケ君。」
ナナのお父さんは、カッコいい。
今は有休を使って、こっちに戻ってきて、
普段のスーツ姿と違い、ラフにポロシャツだが、とても似合っている。
ナナも、大好きな訳だよな。
「どうぞ、お上がり下さい。」
ナナが選んでくれたスリッパを出した。
「パパ!」
「ナナミ、足手まといにならなかったか?」
あははっ!と、お父さんは笑ってた。
いやいや、大助かりでしたよ。