第19章 僕達の明日
僕は凄い恥ずかしかった。
校門から出てくる女子達は、みんな僕を
ジロジロ見るんだ。
「誰?」
「誰の彼氏?」
「卒業式に待ち伏せなんて、いーなー。」
…何でもいいから、早く来てくれ、ナナ。
僕は、早くナナを連れて帰りたかった。
「ユウスケ?」
校門の外に飛び出して来た、ナナの顔は、
驚いた顔で、少しあどけなかった。
「…まだ終わんないの。」
「うんー。みんなで写真撮ったりしてるから、まだかかるかなぁ。」
校門の外にイケメンが誰かを待っている、と聞き、ナナの友人が、教えてくれた。
「見て来たんだけど、ナナの彼氏に似ているよ?」
まさか、と思い、行ってみたら、そのまさかだった、と言う訳だった。
「あれには驚いたなぁ~。」
ナナは、新しく買ってきた食器やキッチン用品を片付けながら、嬉しそうに笑う。
「…もうしない。」
あんな恥ずかしい事。
ネタ作りだとしても、僕が描きたいのは、
恋愛マンガじゃないからな。
先生は絶対、僕をネタにしてるんだ。
すると、ナナが近寄ってきて、後ろから
抱き付いてきた。
「…でも、すっごい嬉しかったよ。ありがとう。」
少し開いた窓から、爽やかな風が入ってきた。ふんわりと、ナナの柔らかい香りが、鼻をくすぐった。
僕は、ナナの柔らかい手を優しく握りしめた。