第19章 僕達の明日
「荷物、まとめ始めているか?」
「パパ。」
3月に入り、東京もだいぶ暖かくなってきた。学校も、今は自由登校で、授業はないので、今のうちに、家の大掃除と衣替えなどをしている。あと一週間で卒業式。
ユウスケの学校より少し早い。
私はおばあちゃんがいる家に、戻るだけだから、そんなに荷物がある訳でもないので、既に必要なものは送ってしまった。
「大丈夫。ちょくちょく帰って来るし、私の家は、パパのいるこの家だからね。」
「何言ってるんだ。大学生は忙しいだろ?おばあちゃんのお手伝いも頼んだぞ?」
大丈夫だよ、パパ。
私、ちゃんと頑張れるから。
パパを送り出し、ふとカレンダーを見た。
「3月14日…ホワイトデーか…」
ふと、思考が止まった。
あ…先月のバレンタイン、私、何もしてない…!っていうか、すっかり忘れてた!
私はガックリとして、座り込んでしまった。