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僕の視線の先に

第18章 スポットライト




風間ナレーション

~澤村と妻の間に、もうすぐ赤ん坊が産まれる。妻は、身重な身体で、大学に行きながら、まだまだ乳が必要な赤ん坊を抱え、育てるのは、かなりのしんどい話だ。仲間の風間の家でも、赤ん坊が産まれたが、すぐに死んでしまった、と聞いた。澤村は、迷わず、赤ん坊を連れて行った。そして、風間の妻は、すぐさま赤ん坊に乳を吸わせたと言う。そして、赤ん坊は、シュンと名付けられ、風間の家の息子となった。それが僕だ。~





松崎ナレーション


~あの頃は、命をかけて赤ん坊を産んでも、
死んでしまう事も多かった。死んで、乳を与える赤ん坊はもういないのに、無情にも、乳は張り、赤ん坊を亡くした母は、心の支えもなく、そのまま病んで亡くなる事も多い、と。
だから、孤児となった赤ん坊を、養子として迎える事は、けして珍しくなかった、とお母さんから聞いた。~






澤村朗読


~風間の女房は、赤ん坊をすぐさま抱き上
げ、乳を吸わせたよ。立花、お前の息子は、風間が守ってくれる。風間は寡黙な男だが、真面目で、俺なんかより、いい父親になるだろう。名はシュンだ。いい名だろう。きっといい青年になる。楽しみだな、立花。~




澤村は立ち上がり、舞台前方に立った。





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