第18章 スポットライト
立花朗読
~俺の息子が生まれた。日本には、新型爆弾が落とされ、戦争は終わった。だが、息子が生まれた。女房が必死に産んでくれた。俺達は、生きて日本に帰る。生きて、これからの日本を女房と息子と歩いていくんだ。~
風間ナレーション
~その後、日本に戻る引き揚げ船が、何隻も沈没し、戦争が終わっても、尚、死んでいく者が後を立たなかった~
澤村朗読
~立花は、日本を目前に、船ごと沈んでしまった。もう俺達が誓った約束は果たせない。あいつには、息子が産まれた。俺にも、もうすぐ子供が産まれる。俺は、お前に誓うよ。お前の息子は守る。絶対に。俺達の子供達に、平和な日本を見せる、と。~