第3章 ーおそまつの心はー
銀縁だけどフレームが細いからあるかないかわからない感じ!を手に入れて俺はトト子ちゃんの教室に戻った。
「お待たせ〜!トト子ちゃん!いいんちょーどう・・・・。」
そこには、お姫様って感じのいいんちょーが立っていた。試しにということなのだろうか、メガネを取っていた、気をきかしたトト子ちゃんがうっすらとメイクしてくれているようだ。なんていうかその。
「いいね・・・クる。」
別人みたいでドキドキしたし、つーかさっきのいいんちょーはまじどこに消えたんだっつー勢いで。俺は驚きと不意打ちで顔をだんだん赤く染めた。なんだこれ、いいんちょーになに俺どぎまぎしてんの?
「この子すっごい肌が綺麗だからお化粧のしがいがなくてつまらなかったわ!羨ましいー!しかも肌白いし!」
トト子ちゃんの言葉に焦るいいんちょー。
「そんなっ!トト子ちゃんの方が明るくてスタイル良くて、私にないものいっぱい持ってるよ!」
トト子ちゃんははぁーとまたため息をしていいんちょーの手を握り向き合う。
「それって、逆も然りでしょ?私はいいんちょーのように頭良くないし清楚キャラでもないし、しかも謙虚でもない、誰かをいいなと思ってる分自分もいいなって思われてる部分があるのよ?」
自信のない いいんちょーをなぐさめるトト子ちゃん、うん、やっぱりトト子ちゃんは俺らのアイドルだな!
「さ、それじゃあよく見えないんじゃね?イヤミから奪ってきたこのメガネかけてやるからこっち向きな。」
いいんちょーがわかったと言って俺に目をつむってメガネをかけてもらうのを待っている。俺は、いいんちょーに邪な心を抱いた。
『ああーこのままキスしちゃおう。』そう思った。
・・・・でも。
メガネをかけた瞬間、まだ目が開いてない隙に人差し指と中指でいいんちょーの唇に触れた。まるでキスするようなあて方で。
いいんちょーはびっくりして目を開けてそのことを知ると顔を真っ赤にして怒声を浴びせるわけでなくそっぽを向いた。
「いいんちょー?なんか期待した?」とニヤニヤしてみたが、いいんちょーは悔しそうに涙目で俺を見た後
「なにをおそまつさんに期待するの?」と言われた。
期待して欲しかった俺がいたことに底知れぬ不安を感じたが、気の迷いだろうよと思って考えないようにし。
「さあ、遊んでないで次のステップにいきたいけどー。もう遅いしまた明日な。」
