第1章 ーカラ松とそばにいるー
ーカラ松とそばにいるー
((彼は痛すぎる))
カ「ヘイ、カラ松girl?撮影は事務所を通してくれよ?」
彼は演劇部の看板役者、彼の普段と役とのギャップのせいなのか、カラ松さんは人気が高く、ファンの女子生徒がポーズをねだり撮影会が部活中にはじまるのだ。
私は美術係・・・つまりは裏方で彼の部活動中の眩しい姿を覗かせてもらっていた。
今日も裏方の方で美術係の仕事をしながら彼と彼女らを見守っていた。
女1「すみませんー!ポーズくださーい!!」
女2「きゃぁぁああっ///カラ松様//」
女3「前の公演会の主人公のピエロ!!最高でした!」
いつも通りカラ松さんはその声援に答えていたんだけど・・・。
私の勘違いかな?なんか変だ。
カ「また次の公演もよろしく頼む。」
顔が赤くてしんどそうだ・・・。
次の公演も近いし、風邪とかだったら。
色々な可能性を考えて、こわいけど行動を起こすことにした。
私「すみません、お忙しいところ・・・。あの、小道具のことで少し相談いいですか?」
女子生徒達が何こいつという感じで見てくる。
『この子達には今のカラ松さんが艶っぽく見えているかもしれない、でもそうじゃないことは私がわかっている。』と自分を心の中で励ましながら。
カ「そうか、すまないgirl達、また今度応援の言葉を聞かしてくれ。」
そう言われると女子生徒も何も言えず。
女1「じゃあまたねー!」
女2「次も期待してます〜!!」
と言って帰って行った。
彼女らが帰ると居残っている私達しかいない舞台上がしん・・・と静まり返っていてなんとも居心地が悪かった。だが居心地が悪いのは私だけでカラ松さんはどうとも思ってないと思う。
なんで居心地が悪いなんて思うんだろう。
カ「それで、何がわからないんだ?」
カラ松さんは次男だと聞いたことがある。噂に疎い私でも知っているくらい学校では有名な六子兄弟だ、お兄さんっぽく身長の違う私のために少しかがみつつ私に質問してくるカラ松さんにちょっと
ドキッとした。
そしてこうも思った。
((彼は痛々しい。))
彼女らが去ったあとも私一人に平然としている演技をする。こんな彼に普通に「休んでください」って言ってもはぐらかされるだけかも知れないと私は直感で思った。
私「とりあえずここに寝そべってくれますか?」
こうして私の舞台は始まった。
