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雪の華【気象系BL小説】

第10章 lt laid the rail


ー智sideー


部屋には父ちゃん、おいらが並んで座り、テーブルを挟んで目の前に松兄と姉ちゃんが正座して座っていた。


智父「話というのは何だ…松岡」


松岡「はい…」


松兄を見ると…緊張のせいか、大量の汗が吹き出してる。


松兄…覚悟決めたんだな。でも…ウケる…。


「くくっ…」


智父「何笑ってる智」


「あ、いや…ごめん…ふふっ」


松岡「ぼん」


「いや、ごめ…」


智父「ごほん…」


「………」


松岡「すみません」


智父「それで?」


松岡「実は… お嬢さんと…いや。三奈さんと…」


智父「………三奈と?」


松岡「………結婚の許しを…して頂いたきたく…」


智父「………」


智姉「………」


松岡「お願いします!」


松兄は大きな声で頭を下げた。


智姉「お願いします」


智父「………」


「父ちゃん。黙ってちゃ分かんねぇよ」


智父「………私から言えるのはひとつだけだ。松岡」


松岡「はい」


智父「娘を泣かせるな。それだけだ」


松岡「あ………ありがとうございます!」


智姉「ありがとうお父さん」


「おめでとう松兄。姉ちゃん」


松岡「ぼんの…お陰です」


「おいら何にもしてねぇよ。じゃあ部屋戻る」


おいらは立ち上がり、部屋に向かった。





「二宮」


和「ぼん」


部屋の手前で…二宮と会った。


「戻って来てたのか」


和「はい。お疲れ様です」


「お前もな。潤の様子は…どうだ」


和「はい…。今は大人しく養生されてます。回復するまでは…不穏な動きはないかと」


「まぁ…動けないからな」


和「………」


「二宮もゆっくり休めよ。おやすみ」


和「おやすみなさい」


二宮の鋭い視線に気付かない振りをしながらおいらは部屋に戻った。
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