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雪の華【気象系BL小説】

第6章 Oasis in the desert


ー翔sideー


「ちょっと早く来過ぎたかな…」


待ち合わせの場所より20分早く到着した俺はチケット売り場の前で時計を確認した。


今日は…智くんとの初めてのデート。


久し振りに影山無しで1人で外出した。
昨日の夜は…あまり眠れなかった。


智くんに会える。
智くんとの初めてのデート…。


「早く…逢いたいよ…」


智「おいらも」


「うん、嬉しい…」


智「おいらも」


「うん………うん?」


振り返ると…そこには笑顔で俺の手を握る彼の姿。


「わぁっ!」


智「はは。ごめん驚いた?」


「凄く…」


智「ごめんね。10分位前にここ着いたんだ」


「そうなんだ」


智「………早く翔くんに逢いたくて」


「智くん…」


智くんの顔が近付き…優しくキスを落とされる。
温かい智くんの唇。


智「じゃあ行こうか」


「うん」


俺達は手を取り合い、デートの場所、水族館へと入って行った。
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