• テキストサイズ

雪の華【気象系BL小説】

第24章 番外編ー修と智宏ー


智宏「おーい」


遠くから笑顔で手を振る智宏の姿。
手を振り返しながらそこに駆け寄っていく。


「………え?」


隣に立つ男が誰だか分かると…俺の顔は曇った。


「何で…そいつが居るんだよ」


智宏「………護衛。こいつがさ、またちゃんと会いたいって。修くんに」


「………」


知念の目の前に立つと…知念は深々と頭を下げた。


知念「………申し訳ございません。急に…」


「………」


知念「何度謝っても…許される事ではないと思います。けれど…でも…」


「どうして兄さんを…殺したの?」


知念「………」


「正直に言って」


知念「………悔しかった。私は…ずっと智さんが好きで…ずっとずっと…好きで…でも…突然出て来た櫻井さんに…智さんは心を奪われて…。彼が居なくなれば…また智さんは俺を見てくれると…抱いて…くれると…それしか…頭に無くて…」


ボロボロと…知念の瞳から涙が溢れる。


知念「倒れた櫻井さんを見て…怖くなって…何て事したんだって…。組に戻って…長瀬さんに全て話しました。それで…自首を…」


「………」


知念「そこで…智さんも…自殺をしたと…」


「………俺は貴方を一生許さない。許すなんて出来ない。罪を償っても…それは消えない」


知念「はい…」


「一生背負って生きていって。それから…天国での2人の幸せを願って下さい。心から。そうすればいつか…許せないけど…謝罪は受け入れれると思うから…」


知念「………はい…!」


知念はまた深く頭を下げた。
/ 260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp