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雪の華【気象系BL小説】

第24章 番外編ー修と智宏ー


父さんに2人から引き離され、車に引っ張っていかれた。
別れる時…父さんと長瀬さんが何か話してたけど暴れてたから分からなかった。


無理矢理乗せられるとすぐに車は発進した。


「父さん…何であいつらに何も言わないんだよ!」


父「………」


「あいつが…兄さんを殺したって…」


父「………ああ」


「知っててどうして冷静でいられるんだよ!」


父「………彼は…ちゃんと罪を償った。お前は覚えてないかもしれないが…出所した時にうちに頭を下げに来たんだ。その時に言われた…『一生背負って生きていく』と…だから…」


「罪を償えば許されるのかよ!それにそんな言葉…嘘に決まってる!!何でだよ!父さんにとって兄さんは…その程度だったのか!?兄さんが死んで父さんは何とも思わないのかよ!!」


言い終わると同時に…父さんに思いきり頬を殴られた。


父「翔を失って…私が何も思ってないと思ってるのかお前は!!」


「………」


父「命よりも大切な我が子を失って…何とも思ってないと…お前は思うのか!!」


初めて見る…父さんの怒鳴り声と…涙…。


「ご、ごめんなさい…」


父「………私のせいなんだ…私が…翔を…」


「………父さん…それって…」


それ以上…父さんは何も答えてはくれなかった。
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