第24章 番外編ー修と智宏ー
「………あの失礼ですが…貴方はもしかして…櫻井翔さんの…弟さん…」
背の高い男が…そう尋ねてきた。
「あ…はい…」
「やっぱり…。顔がそっくりだ…!」
「え…?」
何なんだこの人達…。
思わず…1歩後ずさってしまった。
「あ…失礼致しました。私…関東昇龍会…大野組の組長をやっております…長瀬と申します」
大野組…!?大野組って…
「ヤ、ヤクザ!?」
長瀬「はい…うちのぼん…大野智は…うちの…ぼんです」
「………嘘…」
振り返り、墓石に彫られた名前をまた見つめる。
兄さんと一緒に眠ってる男は…ヤクザ…?
「何で…ヤクザと…兄さんが…」
すると…黙っていた小柄な男がいきなり土下座をしてきた。
「申し訳ありません…!」
長瀬「知念」
長瀬という人が…その人の肩に手を掛ける。
知念「私が…貴方のお兄さんを…殺しました…私が…」
「え…」
こいつが…?
知念「申し訳ありません…申し訳ありませんでした…」
何度も何度も…その人は…俺に謝っていた。
「………ふざけんな!ふざけんなぁっ!!」
俺は…全力でその男に掴み掛かった。