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雪の華【気象系BL小説】

第23章 番外編ー潤と和也ー


ー和也sideー


ここ…どこ…?


深い深い闇の中…


もうどの位ここに居るんだろう。


見渡す限りの闇。
歩いても歩いても…そこは闇。ずっと闇。
手を伸ばしても…何処にも届かない。
どうして…?
どうして俺はここに居るの?
………俺は…俺は…誰…?


時折聞こえる聞き覚えのある声。


『和也…起きてくれ…和也…』


また…聞こえる。
酷く懐かしくて…聞こえる度に…胸が苦しくなる。


誰…?
和也って…俺の事…?
貴方は…誰…?


『和也…和也…』


………泣いてる?
どうして泣いてるの…?


泣かないで…。
何でだろう…。
貴方に…逢いたい…。


「え…?」


その時遠くに見えた…温かな光。
温かくて…心地いい…。


「何…?」


どんどん光が大きくなる。
違う…近付いて来る。


「あ…あぁっっ!!」


光が一気に俺を包んだ。
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