第2章 始まりのキス
ー智sideー
侑李「あっっ、あんっっ…あぁっっ…」
侑李を後ろから抱き締めながら激しく突き上げる。
侑李は必死に手足を突っ張りながら、おいらからの突き上げに耐えていた。
「っっ、はぁっ…侑李…」
侑李「はぁん…やぁ…」
名前を呼びながら首筋にキスすると、中がきゅぅと締まる。
「も、イくっっ…!」
侑李の塊を握り締めながら、おいらは身体を震わせた。
侑李「あ、あぁっっ…!!」
おいらの手の中に侑李の熱い物が放たれる。
侑李「はぁっ…はぁ…ごめんなさい…」
「いいって」
手の平をぺろりと舐めると…侑李がその手を押さえる。
侑李「汚いですよ…」
「お前だって毎回飲んでんじゃねぇかおいらの」
侑李「だって僕は…飲みたいから…」
「だったらいいじゃんおいらだって。お前の可愛いの飲ませろよ」
侑李「大野さん…」
「おいで」
その小さな身体はすっぽりとおいらの腕の中に収まる。
侑李「大野さんから誘ってくれて…嬉しかった…」
「そうか」
侑李「許されないって…分かってるんです。こんな事…オヤジさんに知られたら…ただじゃ済まないって。でも…好き…。好きなんです。たまらなく好き…大野さん…」
「侑李…」
侑李「ごめんなさい…お情けで抱いてもらってるのは分かってるのに…抱いてもらう度に…欲が出ちゃう…」
「………」
侑李「ごめんなさい大野さん…。大野さんの優しさに付け込んで…僕…最低な事してる…」
「そんな風に思うなよ」
最低なのはおいらだ…。
恋愛感情なんてないのに…侑李の気持ち知っててこんな事してる。
今日誘ったのだって…昨日のキスが頭から離れないから。
あの子が…頭から離れなくてイライラしてたから…ムシャクシャしてたからお前を抱いただけなのに。
お前に愛される価値なんて無い最低な男なんだよおいらは…。
「もう1回…するか?」
侑李「え…」
「おいらは足りない。お前もだろ?」
侑李「あ、っっ…」
そしてそのまま侑李の身体をまたベッドに沈めた。