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雪の華【気象系BL小説】

第17章 対決


「う…」


頭がズキズキする。
何処だ…ここ…。
身を捩ってみるけど…身動きが取れない…。


「げふっ…!」


正面から水をかけられむせてしまう。
ゆっくりと目を開くと…案の定、あの男が居た。


潤「よぉ。お昼寝はもういいか」


「………潤…」


笑みを浮かべた潤が煙草を吸いながらおいらを見下ろしていた。


「ここ…何処だ…」


潤「うちの地下倉庫。安心しろ。全部俺1人の独断だ」


「何が安心しろだよ…」


潤「お前とは…ちゃんとケリをつけなきゃ気が済まない。勝手に足洗ってんじゃねぇよ」


「悪いな。でも決めた事だ。だからもう…開放してくんねぇかな…」


潤「ふざけんな。俺はな…お前に勝たなきゃ意味無いんだよ!!他の奴から奪うなんざ興味ないんだよ!!」


「ぐっ!!」


潤の蹴りがみぞおちにヒットする。


潤「逃げるなよ…!」


「げほっ…逃げさせてくれよ…」


潤「は…?」


「今のおいらには…翔くんが…1番大切なんだよ…他の事は…どうでもいい…だから…げふっ!!」


今度は顔に…潤の蹴りが入る。
ボタボタと鼻から熱いものが床に垂れる。
鼻…折れてねぇかな…。


潤「俺は許さねぇぞ。勝負してからだ智!!勝負するって言え!!」


「はぁっ…はぁ…言わね…頼むから…帰して…」


潤「言うまで帰すかよ!!お前ならこんなに縛られてもどって事ないだろ!?ほら、蹴り飛ばせよ俺を!!」


倒れ込んだおいらの胸ぐらを掴みながら潤は叫ぶ。


「も…足洗ったから…ふぐっ!!」


重いパンチが…蹴られた場所にめり込んだ。


潤「やれよ!!やれ!!」


何の抵抗もしないおいらに…何度も何度も…潤は腕や足をヒットさせた。


おぼろげな意識の中見ていた潤は…目に涙を浮かべていた…様な気がした…。
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