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雪の華【気象系BL小説】

第11章 再会


父ちゃんに聞いた…大野組が…あの櫻井の家に行った仕打ち。


翔くんが知ったら…どう思うだろうか。
きっと…俺の事憎んでる。


父ちゃんとは…どうにか普通の親子の関係を保ててるけど…あの事は…許せない。


長瀬の言葉で…蓋をしていた翔くんへの想いが溢れ出す。


駄目だ…あの事は翔くんには知られたくない。
このまま別れた方がいい。
翔くんが知ったら…どんなに傷付くか。


「くそっ…!」


おいらは拳で頭を叩きながら勢いよくトイレへと入って行った。


長廊下の先に空間が広がり…洗面所が広がる。
その奥に個室が並んでる。


「ん…?」


洗面所が見えてくると…絡み合う2つの影が見えた。
しかも…男同士。


マジかよ…どうしよう。
でも漏れそうだし…いっか。


そして洗面所に入ると濃密なキスをする2人が居た。


その瞬間…おいらの目はこちら側を向いている人物に釘付けになってしまう。


「っっ…!」


気配に気付き2人が慌ててキスを止めた。


気が付けばおいらは歩くのを止め…その1人を見つめてしまっていた。


向こうも…おいらに気付き、青ざめた表情をする。


「さ、智くん…」


唇をてからせながらこちらを見るその姿は…翔くんに間違いなかった。


雅紀「え…」


翔くんとキスしていた相手が…驚いて振り返る。


雅紀「………智…?」


これが…翔くんとの再会だった。


そしてこの日から…おいら達の恋が…また激しく動き出したのだった。
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