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雪の華【気象系BL小説】

第11章 再会


ー翔sideー


「風間結婚おめでとう」


雅紀「おめでとう!」


風間「ありがとう。2人共来てくれて」


控え室で俺と雅紀は笑い合いながら目の前の新郎とハイタッチする。





夏の終わり。


今日は俺と雅紀の共通の友人、風間俊介の結婚式に招かれていた。
俺達と同じ年の風間が結婚するなんて…驚いた。


雅紀「今何ヵ月なんだっけ?」


風間「4ヶ月かな」


雅紀「向こうのご両親よく許してくれたねぇ」


風間「まぁ中学から付き合ってたしな。それに元々結婚資金貯める為に大学行かなかったんだから」


高校まで同じクラスだった風間は…俺達も知ってる中学から付き合ってる彼女が居た。
その子といつ結婚してもいい様にと…進学せずに就職の道を選び…安定した仕事に就いていた。
そんな矢先に発覚した彼女の妊娠。


まだ10代だしいくら結婚考えてても普通なら多少焦るだろうに…風間は直ぐに彼女との結婚を決めた。


風間「お前らも分かるよ。本気で好きな人出来たらさ」


白いタキシードに身を包んだ風間が幸せそうに微笑んだ。

「ふふっ。でも本当におめでとう。風間ならきっとやれるよ」


風間「ありがとう」


「よし。じゃあ俺達そろそろ行くよ。会場でな」


風間「おう。ありがと」


そして俺達は控え室を後にして会場へと向かった。





雅紀「人多いねー…」


「何かもう1組式やってるらしいよ?」


雅紀「そうなんだ」


披露宴会場へと続く廊下には沢山の人達が溢れてる。
風間の式の参加者か、もう1組の方の参加者か分からない。


雅紀「でも何か…ガラ悪そうな人多くない?」


「そう?」


言われてみると…そう見えなくもない様な感じの人達が…チラホラ居る。


黒ずくめのスーツにサングラス。
窓際で回りを気にする様な素振り。


「大丈夫じゃない?あ、ちょっとトイレ行ってもいい?」


雅紀「うん」


そしてそのまま俺達はトイレに入って行った。
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