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5番くんとの初恋物語【田中龍之介】

第9章 デート前日 その2


田「スガさん、縁下。今日はありがとうございます。でも、今日の服、明日は着ないかもしんねぇっす!わざわざ選んでくれたのにスンマセン。」

縁「お、おい田中。お前明日のデート断るつもりか!?」


そうだ。断ろう。どうせ実らない恋なんだ。
デートなんて意味が無いじゃないか。だったらデートなんてしない方がマシだ!


田「そのつもりだ。」

菅「田中はそれでいいの?泉さんのこと諦めるの?」

田「いいも諦めるもないですよ。月島っていう彼氏がいるんすから、俺がどうとか関係ないっすよ。」


俺が月島に勝てる訳ないじゃないか。だってアイツは、ムカつくけどバレーは上手いし、頭もいい。それに顔もいいから女子からすごい人気じゃねぇか。俺とは正反対の人間だ。京花ちゃんもそういうやつが彼氏で幸せだろ。俺の出る幕なんてどこにもない。


田「それに思い出したんです。京花ちゃんが部室に来た時俺に言った言葉。『お友達になってください』ですよね。なんか俺だけ勝手に盛り上がっちゃって…カッコ悪っ。」

縁「だったら明日は『お友達』として出かけてこいよ。俺は月島と京花ちゃんが付き合ってるって思ってないけど、田中がそこまで月島とのこと気にしてるなら、明日会って確かめてくればいいだろ!」

菅「そうだべ!ドタキャンは良くないし、明日は行ったほうがいいべ!」
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