第3章 春ちゃんと菅原先輩
菅「いや、なんとなく?」
私「あの、私、田中先輩と仲良くなりたいんです。でも田中先輩は女子と話すとき緊張するって聞きました。それって女子が苦手だからでしょうか?それと、私、恋したことないから、好きとかわからなくて…。
でも知りたいんです!恋って、好きって、どんな感情ですか?」
菅「(泉さんが田中を好きなのは確実だと思うんだけど、これは本人に気付かせるべきだよなぁ。)
田中は女子が苦手ってわけではないよ。多分田中は慣れてないだけ。あ、そうだ!田中に慣れてもらうために、まずは連絡先を聞いてみたら?携帯でのやりとりなら、顔見えないし、いっぱい話せるかもよ?」
私「確かに!それなら田中先輩と話せそうです!でも、知り合ったばかりの私に連絡先なんて教えてくれるでしょうか?」
菅「大丈夫だべ!田中はそんな細かいこと気にするやつじゃないよ。」
私「じゃあ聞いてみます!また部活後に行ってもよろしいですか?」
菅「全然いいべ!だけど、泉さんは時間平気?俺たち終わんの遅いべ?」
私「私は大丈夫です!昨日みたく図書室で本を読んで待ってます。」
菅「うん。わかった。」