夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第5章 月と太陽(亜久津仁)完結
俺の周りをチョロチョロすんな
目障りなんだ
じっと俺の側に居れば良いんだ
わかったか?
-亜久津side-
『亜久津先輩~!!
おはようございます♪』
朝っぱらから嫌な奴に逢った
同じクラスの千石の妹だ
「フン…」
無視して行こうとすると
『おはよ~ございます~~』
と、俺の腰に腕を絡めてきた
「うぜぇ…離せ」
ギロリと睨むと目を潤ませて
ビビルものの腕はそのままだ
「こらこら姫凪~
亜久津が照れてるじゃないか~」
後ろから千石の声がした
「誰が照れてんだ?こんなガキに
興味ねぇよ!」
千石に向かって妹を突き飛ばす
『亜久津先輩が怒った~』
「ホラホラ、そんな顔するな~」
朝からベタベタとウザイ兄妹に
「チッ。やってろ」
と唾を吐いて教室に向かう
「やぁ、亜久津。さっきはメンゴ♪」
千石が話しかけてきた
「そう思うならチャントしつけろ」
「ハハハ♪そう怒るなよ~別に
悪気はないんだし、懐こくて
可愛いし、ラッキ↑だろ?」
このバカ兄貴には言っても
ムダな事を悟った俺は
無言で教室を出て屋上に行き
タバコに火をつけた
イライラしてた気分が紛れてきた
なのに…
『あ~亜久津先輩!!?こんな所で
逢えるなんて!僕ってラッキ↑?』
なんでこのタイミングデこいつなんだ
「でけぇ声出すな!」
タバコの火をアスファルトに
叩きつけると
ビクッとして眉を潜めて俺を
涙目で見上げてきた
何なんだコイツ。怖いならワザワザ
懐いてくんじゃねぇよ
ますますウゼェ
『亜久津先輩、僕のこと…
嫌いですか?」
はぁ?!当たり前の事聞くな
答えるまでもねぇ。
無視して新しいタバコをふかす
『…お邪魔しました…』
妹はションボリと俯いて出て行った