第4章 ♡ヨカニセ？ブニセ？（岩泉一）完結

「なーんか頑張って損した気分ー！！」

拗ねる及川に

「感謝してやるからコレからも宜しくな相棒」

「岩ちゃん！？」

「ただ…姫凪に手出したら
叩き潰すぞ？わかってんな？クソ及川！」

「感動が台無し！！」

『大丈夫だって♬はじめちゃんのが100倍
いい男だから♡』

姫凪がオレの腕に絡みついて顔を
覗き込んでくる

「えー！？そっちオレの！！」

『及川君はイイ奴の方〜♬私にとってはね♬』

膨れて去っていく及川に
姫凪が笑いかけてる

「何の話だよ？」

『内緒だよ（笑）』

「無理矢理聞き出すぞ？」

『うん、いーよ♡』

「なっ…オマエ　バカだろ！」

『はじめちゃんの前だけね？』

「…じゃあ。許してやっか」

ただ全部聞き出すまで
今日は寝れると思うなよ？
覚悟しとけや。

小さく耳元で囁くと
満面の笑みでこっちに頷いてみせる


オレは自分が思ってるより子供で
嫉妬心も独占欲も強くて
でもオレはどっかの誰かみたいに
器用じゃないから

これからも気持ちの半分も
伝わらないかもしれないけど…

それでもオマエがオレを
選ぶと言ってくれるなら
オレは誰よりもお前を幸せに
出来ると思うんだ