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夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】

第5章 月と太陽(亜久津仁)完結


「亜久津先輩!先輩!!
起きて下さいです!」

眠ってしまっていた俺の耳元で
誰かが喚いてる
うっすら目を開けると1年の
壇 太一が居た

「あぁ?何のようだ?」

「もぅ放課後です!
部活行きましょうです!」 

「うるせぇな。俺に指図すんな」

太一を見下ろして睨む

「指図じゃなくてお願いです…
僕は亜久津先輩に憧れてるから
先輩のプレイを見たいんです!」

こいつも妹と同類かよ
ビビッてるくせに纏わり付きやがる

「わぁった、気が向いたらな」

「はい!待ってます!」

ドイツもコイツも無防備に
近づいてきやがって…
テニスコートを覗くと部員連中が
必死こいて練習してる

「あ!亜久津先輩!待ってました!」

太一は俺を見るなり
デケェ声だして走ってきた

「うるせぇ、もう帰るんだよ」

俺が去ろうとすると

「やぁ、亜久津君。さっそく
始めましょう着替えてきて下さい」

顧問のじじぃの声がした

「帰るっつってんだろ!」

イラつきながら言うと

「おやおや。ストレスは良くない
テニスで発散しましょう」  

「おぃ…待て!じじぃ…」

「あぁ、革靴はダメですよ」

「ちっ…」

仕方なく着替えてコートに入る

「さすが伴じぃ(笑)良かったね
壇くん♪」

「はい!嬉しいです!!」

結局流されてる自分に腹が立つ
テニスは嫌いじゃねぇが
したり顔の部員やじじぃと

『亜久津先輩♡ 頑張って~』

このへばり付いてくる妹は
好きじゃねぇ。
だから部活には出たくねぇんだ
練習終わりさっさと着替えて
帰ろうとする俺を

「『先輩~!亜久津先輩!』」

太一と妹が呼び止めた
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