• テキストサイズ

夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】

第1章 無色透明の君(荒北靖友)完結


「ま、なんだ。
キチンと謝っておけよ!
お前相手に真っ直ぐ向かってくる
女子など天然記念物だろうからなー!」

初対面の時からコイツは変わらない
自信満々で
明け透けになんでも言ってきて
変なとこ鋭くて

「お前…本当っ!ウザいな!」

「なっ!ウザくはないな!」

喚く東堂に背中を向け教室を覗いてみる

相変わらず布施チャンの
周りは人だかりが出来てる
もうすぐ休み時間が終わる

人だかりもバラけて
隣の席に俺が座る事になる
さっきの今で気まずいんだよなー
どうやってゴメンを切り出そう
悩んでる間も無くチャイムが鳴る

早ぇよ!タァコ!考えまとまんねぇ!

とりあえず席にゆっくり近づくと

『あ!荒北くん…』

布施チャンが俺を見上げた

「おぅ」

ほら!今だろ!サラッと
「さっきはスマン」て言え!

動けや!くちーー!

『おかえり!どうしたの?座らないの?』

またしても先手取られた
さっきの事なんか何も無かったように
布施チャンが笑ってる

「あぁ…」

なんとなく謝る機会を逃して
もう黙るしかなかった
クソカッコわり…久々にガチで凹んだわ

放課後は部活でひたすらペダルをまわす
あーぁなんか今日は気分のらねぇー…

「荒北どうした?集中力が散漫だぞ?」

「福チャアン?なんもねぇ…
事もねぇけど…あのさ!
謝るタイミング逃した時って
どーしたらいーと思う?」

俺が唯一認める男
福富寿一ならきっと
ベストな答えをくれるはず

「謝りに行けばいいだろう?」

終了…。

確かにそうだ、そうなんだけどさァ!

そのタイミング逃したって
話だろぉよ!福チャンよー… 

「…アァ…だな」

項垂れて練習に戻ろうとした時

「タイミングよりも
気持ちを込め詫びる事に
意味があるんじゃないか?
気持ちがこもっていれば通じるはずだ」

福チャンが俺の背中に語りかける

なんだよ、鉄仮面!
チャントしたアドバイス出来んじゃねぇか!

「わぁかってんよ!
じゃあチョットいってくらァ!
…ありがとな福チャン」

勢いよく部室飛び出したのはいーけど
布施チャンどこよ?
学校終わって結構経ってるし
もう帰っちまったかなー
とりあえず教室覗きに行くか

そう思った時前から
布施チャンが歩いてきた
/ 6562ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp