夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第2章 ◎俺の素顔(忍足侑士)完結
姫凪side
試合の後、兄様に強引に
帰宅させられた…
いつもは一緒に帰るのが
嬉しいのに今日は少し不満
侑士さんともっと一緒に
居たかったな…
侑士さん…今すぐ逢いたい…
な~んて。テレパシーなんて
迷信…あるはずない…
って思ってると聞き覚えのある
着信音?侑士さん!?
ワンコールで出ると
「俺や。わかる?」
分からないはず無い!
待ちわびてた、侑士さんの声だ
『侑士さん…あの…』
「なぁ、逢いたいんやけど出てこれる?」
『はい!すぐ行きます!!』
「ほな、近くの公園で待ってる」
電話を切るやいなや
お気に入りの服に着替える
玄関を出ようとした時
「どこに行くんだ?」
兄様の声
『え…っとチョット…散歩?です』
「その格好でか?」
気合はいりまくりの姿に
兄様の眼が光る
『あの…遊びに行くので…少し遅くなるかも…』
「ほぉ…」
兄様の声が低くなる
『多分、遅くなります!行って参ります!』
「コラ!姫凪!」
怖いので目を見ずに勢いよく
家を飛び出した
公園に入り侑士さんの姿を見つけ、駆け寄る
『侑士さん!お待たせしました』
「俺もさっき着いたとこや」
侑士さんの笑顔に胸が高鳴った
「あんな…俺、距離置いて
待つつもりやってんけど…
これ以上姫凪と
離れたままなんが嫌やねん」
侑士さんの言葉に心が舞い上がる
『私も!!離れてるの嫌!』
思わず侑士さんに抱きついた
「でも…俺はチャント待つからな?安心し?」
侑士さんは私のオデコに
キスをして笑った。そして
「ほな、帰ろうか?」
手を握り歩き出した
『え…あの…』
「ん?なに?」
『いえ…もう少しなら…大丈夫なんで…』
「ははは。跡部に殺されるわ
また次ユックリな…?」
侑士さんは頭を優しく撫でて
再び歩き出すあっという間に家の前
「ほな、またな…」
侑士さんが次は頬にキスを
落として去っていった
『はぃ…』
こんな気持ちは初めてだった
もっと触れたい触れて欲しい
もやもやした感情
サクラに相談してみたら
「次は姫凪が
勇気出して自分からアクション
起こしなよ?きっと先輩も
同じ気持ちだって! 」
と、言われた
勇気…アクション…
そうだよね!いつも受身じゃ
進歩がないもん