夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第2章 ◎俺の素顔(忍足侑士)完結
放課後テニス部に出ると
「侑士~来てるぞ跡部の妹」
赤いオカッパがニヤニヤしながら
飛びついてきた
「岳人…跡部の妹やなくて
俺の彼女や」
ムッとした顔で返す
「そうだっけ?
でもあれ見るとなぁ」
岳人がコートに目をやる
姫凪と跡部がメッチャ楽しそうに喋ってる
ご丁寧に腕まで絡めとる
あかんわ…こんなん見たら
兄妹やって解ってんのに
物凄い嫉妬してまうやん
「侑士顔怖過ぎだって…」
岳人が引くのも解る
でもしゃーないやん?
俺の大好きな女が
兄貴といえど他の男に
ベッタリなんか良い気が
するわけないやん
唯でさえ抑え効かんように
なってきてる俺のドロドロした
部分が刺激されてるんや
怖い顔に位なるって、なぁ?
「別に…姫凪は
ブラコンやし、しゃーないわ」
必死に作って笑うのも
わざとらしくて嫌になる
さっさとコート行って跡部から
姫凪引き離そう
んで、たまには愚痴の
1つでも言ってやろう…と
足早にコートに向かった
「姫凪楽しそうやな」
声を掛けると
『侑士さん♪待ってたんです☆
これ食べてください❤︎
料理実習で作ったんです』
姫凪が笑顔で俺に
小さいケーキを差し出す
「お…おおきに」
キラキラした目で俺を見上げ反応を伺ってる
「美味いやん…!」
『本当ですか!嬉しい!』
俺の言葉に満面の笑みを
浮かべ俺の腕に絡みつく
あかん…メッチャ可愛いわ…
愚痴るタイミング逃した
ホンマこの子は純粋で
汚れてへんねやろな…
きっと姫凪は
俺と跡部両方大事なんやろな
悪気ないんや
”どっちも好き”なだけ…
跡部の言う通り子供や…
なぁ、姫凪
頼むから早く大人になってくれ
でないと
俺の欲求が暴れだしてまう
俺はお前にだけは
優しくありたいんや