第50章 きみが振り向く時（二口堅治）生誕記念　完結

「あの…俺……」

『彼女居ても好きだけど
セフレはヤッパリ嫌
でも好きだから…拒否したくない…』

「好き…とか…変だ…」　

『二口も、変だよ
なんで…忘れろって…言って…
こんな事するの…
意味わからない…
忘れられない…
忘れたく…ない』

振り返らない布施の
肩が震えてる　　

泣いてんのか？？
そうだよな？？
好きになった奴が
こんなんじゃ
泣きたくなるよな？

浮かれたいのに
心が沈む

俺は自分の好きなヤツを
勘違いで犯したって
事だよな？

告白する度胸がねぇからって
無理矢理ヤるようなヤツが

今更どの面下げて
言えんだよ

俺もお前が好きだ。なんて。