夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第12章 ♤キズを癒やす手(牛島若利)完結
【散歩でもして】と言ってから
俺はランニングのコースか
行きつけのスポーツSHOP位しか
知識がない事に気づいた
マズイ。このままでは
ただのウォーキングになってしまう
辺りを見渡すと小さな公園が見えた
「少し休むか?」
俺の言葉にコクリと頷く
風が少し冷たくて彼女は
制服の袖を引っ張る
「寒いか?」
左右に振られる首
「着ていろ」
ジャージを取り出し被せると
慌てて俺にジャージを返す
「無事に送っても風邪を引かれたら
白布に立つ瀬がない」
困ったような顔で俺を見る彼女に
ジャージを羽織らせる
後ろから被せた事で
俺の腕の中に彼女がいる形になる
正面に立っている時には
気をはっている事が一目でわかる
彼女の無防備な背中
不意に目の当たりにしたその背中に
俺の理性が揺らぐ