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夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】

第1章 無色透明の君(荒北靖友)完結


「お礼とかいらねぇ!
俺も帰るとこだったし…
あぁ、アレだ!ついで!
だから別に気にすんな!」

練習始めたばっかでホントは
全然ついでじゃねーけど
あまりにも想定外な反応にオレは少し焦った

『優しいんですね…えーっと…』

「荒北靖友!」

面と向かって褒められる事なんか
慣れてねーっつの!
顔見れねぇから褒めんな!くそッ!

『荒北さんですね!
私は布施 姫凪です!』

俺から視線を外さずにニコリと微笑む

「あっそ!じゃ、行くか」

まっすぐな目から視線を外して歩きだす
布施チャンは黙ってついてくる

くっそ!間が持たねぇ!

「…布施チャン趣味は?
特技とかあんの?」

って!お見合いかよ!俺ダッセ!

『そうですねぇ…
コレといった特技もないんですけど
…植物…
お花を育てるのは大好きです…』

花…全く趣味が合いそうにねぇな…

『あ…お花とか地味で
つまんないですよね(笑)』

俺の顔色を見てすまなそうに笑う

「いや!花…ね!いんじゃナァイ?
ほらアレだ!咲くと綺麗だしよ!」

俺なぁに慌ててんの?

『ふふ…そうなんです。
心を込めて育てると
綺麗な花を咲かせてくれるの』

コレか?この笑顔のせいか?
んで、ヤッパリ匂いしねぇな…
こんな事初めてだ… 
もうちょい近付いたら
匂うのか…?

『あ…ここですね!箱根学園!』

あれ?もう着いちゃったの?早くね?

えっと…俺の役目はコレで終わり?
…だよなー

「後は1人でいけんだろ?
じゃ、オレはコレでー」

本当はもうちょい話してても良かったけど
部活中だし話題もねぇし
しゃーねーか

チャリに再び跨って走り出す俺の後ろから

『荒北さーん!ありがとー!』

布施チャンの声がする

「いいっつっただろ!
礼とか言うな!バァカ!」

真っ直ぐ過ぎ。恥ずかしくねぇの?

振り返って照れ隠しに悪態をついた
そう言えば布施チャンは何年なんだ?
敬語だったし年下?だったらもうそうそう
会う事ねーよなー
ヤッパもうちょい話しときゃよかったぜ
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