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夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】

第1章 無色透明の君(荒北靖友)完結


「おーい!靖友!おめさん今日どこ走る?」

同じ部の新開が声をかけてきた

「はぁ?なんで?」

「たまには一緒に走ろうぜ?」

爽やかな顔で笑う

「ハン!嫌だ!
一緒とかめんどくせぇから!」

「そういうなよ、あ。食うか?」

ち。パワーバーを差し出す
顔さえ爽やかかよ

「いらねぇよ!オレは1人で走る
それはウサ公にでもやれ」

新開を置き去りにチャリにまたがり
適当に流す

しばらく走るとこの辺では
見かけない制服の女を追い越した

ん?なんか違和感。さっきの女…
なんの匂いもしなかった?

足を止めて振り返るとその女と目が合う
炎天下の中歩いてたのか汗だくで顔色も悪い

ち…めんどくせ…でも無視して倒れられても
うぜぇし…

そう思って声をかけた

「よぉ、こんなとこでナァニしてんの?」

『連れと逸れてしまって…
あの…箱根学園はどこでしょうか?』

「あぁ?箱学?なんで?」

『今日引っ越して来て学校に
書類を渡しに行かないといけないのに
道がわからなくなってしまって」

ぶっきらぼうなオレに
丁寧に対応してくる。きっと育ちとか
いーんだろーな
おジョー様か?
にしちゃ金持ちクセェ匂いもしねぇな

「こっちこい」

チャリから降りて顎をしゃくる

『??』

「案内してやっからぁ!
こっちこいっつってんだよ!
早くしろ!おっせ!」

あーぁ。なんでオレは
こんな言い方しか出来ねーのかね

こんなんだからどいつもこいつも
ビビるし動物は逃げるし…
とか考えてたら

『いいの!?ありがとう!』

目の前の女は深々と頭を下げる

「は??」

『この暑さで迷子で携帯も忘れて
正直どーしたらいいか
途方に暮れていて…
本当にありがとう!
道案内ヨロシクお願いします!』

顔を上げた女は嬉しそうに笑っていた
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