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夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】

第12章 ♤キズを癒やす手(牛島若利)完結


いつもの練習風景
飛び交うボール響く音
俺のスパイクに唸る声
何一つ変わった事はない
1つを除けば


「若利くーん!あの子!来てる!」

休憩中、天童のはしゃぐ声
過剰に反応してしまわぬ様に
ソロリと入り口に目をやる

ふわふわとした茶色の髪と
丸く大きな目
注がれた視線を辿れば
そこには白布
当然か、付き合っているのだから

「ねぇ賢二郎くーん!
あの子名前なんてーの?」 

天童が白布に飛びつく

「え?あぁ、布施 姫凪
ですけど…どうしました?」

「姫凪ちゃーん?フフーン♫
ありがとー♫」

「ちょっと…アイツ男苦手なんで
ビビらせないで下さいよ?」

「賢二郎と付き合ってるのにー?」

「え?付き合ってませんけど?」

何でもないフリをしながら
俺の耳が捉えた言葉に
胸が高鳴るのがわかる

「おい、練習中だぞ」

制してみたものの
天童はニヤニヤと俺の肩を抱き

「よかったねー♫感謝してよ?
俺に!今日の俺!120点!!」

等と恩着せがましく笑うばかり

「興味がないな」

「またまたぁ(笑)」

「くどいぞ」

笑う天童に言いコートに戻る
チラリと目をやれば
彼女と目があった 

丸く大きな目が俺を写し
サッと逸らされた
男嫌いは本当のようだ

しかし逸らされた視線は
俺の打つスパイクで
また引き寄せられる
その度にさり気なく流し見る

「若利くん…見過ぎ(笑)」

天童に指摘されるまで
何度かその行為を繰り返していた
彼女の視線を捉えておきたい
その気持ちは高まるばかりだった
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