夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第1章 無色透明の君(荒北靖友)完結
離れの部屋に入ると布施チャンは
まだ眠っていた
近くに座り顔を覗くと
涙の跡がクッキリとついてる
東堂の匂いもこの間よりも
濃く絡みついてる
アイツまぢどこまでヤリやがった?!
まさか布施チャンの
初チューとか奪ってたり!?
布施チャンの唇を指でなぞると
少し眉が動いてうっすら目が開いた
そのまま少しぼーっと俺を見た後
『…え!?荒北くん!?あれ?なんで?』
ガバッと飛び起き辺りを見回した
「おーはよ。よく寝れたァ?」
『え…あ…ハイ…』
うつむいたままボソボソと答える
「横、いい?」
頷いたのを確認してベッドに並んで座った
「…こっち向いて?」
『…』
布施チャンが顔を俺の方にむける
「…ゴメン!アイツはただの元カノで!
あー!えーっと!とにかくゴメン!」
ガバッと頭を下げて謝ったはいーものの
その後の言い訳的なのにまで頭まわんねぇ!
『…ごめんなさい…』
顔を上げると大粒の涙を流す布施チャン
えーー!?メッチャ泣かれた!?
なんで?まさか東堂と本当は
なんかあったとかか!?
「オィ!チョット待てコラ!
じゃなかった!待てよ!なんで号泣!?」
アワアワしてるオレを他所に
布施チャンは話し出す
『私に魅力がないから…
荒北くんは元カノさんと
…私がお子ちゃまだから…』
ハァ?!んな事考えてたのかよ!
て!その前に!
「チョイ待ち!オレ鈴香と
ヤッてネェから!」
『え…でも…したい…って
言って押し倒してた…』
布施チャンの目から
拭っても拭っても涙が溢れる
「だァから…したいってのは…」
オレは布施チャンをベッドに押し倒し
「布施チャンとって事!
鈴香にもそう言って断ったから!」
真っ直ぐに目を見ていった
『…ホント?』
「アァ!たりめーだろ!
オレは布施チャンしか
要らねェから!…んで!
さっきの発言だけど!」
布施チャンに
覆いかぶさるような体勢で
目を見据える
照れて赤くなる布施チャンの
頭をゆっくり撫でて
「お前に魅力がない方が
楽だったよ…魅力しかねぇっての…
今も現にギリだしな!」
首元に顔を埋める
「なぁ?東堂にどこまでされた?
怒んねぇから教えて?」