夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第8章 ◎俺の素顔②(忍足侑士✣続編)完結
でもそんな私の想いは
侑士さんに伝わらない
侑士さんの心も私に伝わらない
「姫凪どうした?」
兄様が部屋に入ってきた
そして乱れた服を見て
「何された!?」
と、目の色を変えて言った
『何も…大丈夫です』
上の空のまま答えると
「忍足の奴…話し合いを
するだけだと言うから入れたのに
姫凪アイツとはもう
終わりにしろ。元々俺は
反対だったんだよ」
兄様が私の胸元を閉じながら言う
終わりに…?そうすれば辛くない?
「節操が無さ過ぎだ。
愛想が尽きたぜ、姫凪と
付き合ってチョットはましに
なったと思ったが…根っこは
遊び人のままだな、強引すぎだ
これ以上オマエを苦しめさせる
わけにはいかない」
苦しかった…?違う気がする
私の知らない侑士さんを知るのが
悔しかっただけ…
「もうイイだろう?ケンヤもモウスグ
大阪に帰る。後は忍足と別れて
さっさと忘れろ。」
忘れる?そんな事…
『出来ません…別れるなんて…』
「姫凪。アイツは駄目だ
オマエを苦しめるだけだ。泣くお前を
もう、ほっとけねぇ。言えないなら
俺が言う」
兄様が携帯を取り出した
『ヤメテ兄様!侑士さんは悪くない
私が勝手に嫉妬してネガティブに
なっていただけです!侑士さんは
悪くないんです…だから…別れろ
なんて…忘れろなんて…
言わないで下さい…私は今でも
侑士さんが好きです』
兄様の手を握って言うと
「やっと話したな…全く。変に
強がる癖なんて付けやがって
そんなんで俺様が誤魔化せるかよ
1人で抱え込むな…ガキが…」
兄様が私の頭を抱いて
優しく撫でる
「気になるならハッキリ聞け
ムカついたならぶつけてやれ」
『でも嫌われたら…怖くて…』
「ハッ。その位で切れるなら、どうせ
続かねぇだろうが。だからモット
強気でいけばいい。」
『…そうですね。解りました
兄様、ありがとう…』
「その代わり。オマエも忍足に
隠し事はすんな。心当たりあるな?
チャント話せよ。」
兄様が言ってるのはケンヤさんの
事だろう…って!
どこまで見抜かれてるの!?
でも、そうだよね。いつまでも
このままじゃいられない
嘘や誤魔化しはもうイヤだ