夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第8章 ◎俺の素顔②(忍足侑士✣続編)完結
-姫凪side-
ハッキリさせてきたのに私はまだ
侑士さんの電話に出れずにいた
隠し事がある事がとても辛い
嫌われたくないのに
臆病な私は何も出来ずにいる
部屋の電話が鳴った
内線?受話器から兄様の声
「姫凪、松岡が来てるぞ
通していいか?」
サクラか…調度よかった
電話しようと思っていたし
『はい。お願いします』
ノックの音に体を起こし
ドアを開けると
「なんや、元気そうやん。大丈夫?」
そこに居たのは侑士さんだった
『あの…どうして??』
ビックリしてあとずさる
「泣き落とした。兄様助けて~
ってな(笑)」
侑士さんの笑顔に何故か
胸が痛んだ
「何ちゅー顔してンの?」
『え?』
「俺な、メッチャ心配してんで?
メッチャ逢いたかった…やのに…」
侑士さんは強引に部屋に入り
私の手を引っ張ってベッドに
押し倒した
『きゃッ!』
「静かにし。跡部に聞こえるで?」
そう言うと侑士さんは私の
唇を塞ぎ、舌を絡めてきた
体を押さえ込まれ乱暴に
服が乱される
『ンッ・・!イや!』
「何びびってんねん?いつも
やってる事やろ?抱きたいねん…
大人しくしてーや…」
侑士さんが私を見る
冷静な眼差しが私を不安にさせる
侑士さんに愛されて
ないんじゃないかって思う
抱きたいときに抱ける
都合のいい女なんじゃって
思わせる視線
『イヤです…お願い…ヤメテッ』
私は必死に侑士さんの
胸を押し返した
すると侑士さんは黙って私を
離して見つめる
『…そんな冷たい目で見ないで…
下さい…私は侑士さんの
オモチャじゃない…』
震える声で訴える
「わかった…そうか。俺はホンマに
逢いたくてたまらんかったのに…」
『侑士さん?』
「姫凪はそうやなかった
みたいやな…もうえぇ、帰るわ」
侑士さんは服を整える
『違います…!』
侑士さんのシャツを掴むと
「違わへんやろ?電話を無視
したんも、俺を拒んだんも
事実やん。今日は帰るから
お大事に」
悲しそうに微笑むと
私の手を払い出て行った
『違う…違うんです…』
1人になった部屋で呟く
侑士さんを嫌がったわけじゃない
冷たい目のまま作業のように
抱かれるのが辛かっただけ…
愛されてないんじゃないかって
思ってしまう自分が嫌なだけ