夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第8章 ◎俺の素顔②(忍足侑士✣続編)完結
起きらLINEが入ってた
【風邪をひきました
しばらく応援行けません】
短い文章が悲しさを煽った
「ユーシおはようさん」
珍しく早起きしてるケンヤに
「昨日遅かったな、何してたん?」
聞くと
「別に。あ~俺、先行くから」
はぐらかしてさっさと出て行った
朝飯を無理やり詰め込み
家を出る。足が勝手に
姫凪の家に向かっていた
「忍足、なにしてんだ?今日は
姫凪は来ねぇぞ」
あ…そうやった。
「しっとるよ~俺はお前を迎えに
来たんや(笑)」
「気持ちわりぃ。下手な芝居
してんじゃねぇよ」
ハハハ・・・さずが兄様。
「なぁ、姫凪の具合
カナリ悪いんか?」
「あぁ。部屋から出てこない」
ほな、逢いにいってもムダやろうな
かなわんわ…逢われへんと
余計に悪い方向に考えてまう…
こんなに不安なんは初めてや
部室に着くと
「ユーシ。これ、ファンから」
ケンヤが手紙とプレゼントを渡す
「あ~…おおきに」
ロッカーにしまうと
「女おってもモテまくりやな~
プレイボーイは健在やな…」
ケンヤが小声で言った
「別に他の女に関心ないわ
人の女に手出そうとしてる
節操なしに言われた無いしな」
思わず口調がキツクなる
「珍しく感情的やんけ。そんなに
姫凪が好きなんか?」
「悪いか?」
「そんなに好きなんやったら
他の女にヘラヘラすんなや。
姫凪が可哀想とか
思わへんのか?」
ケンヤが俺を睨みつけ
「姫凪かって普通に
嫉妬するやろ。それも解らん?」
と、続けた。俺のイラつきは
頂点に達した
「ほっとけや!お前に姫凪の
何が解るねん!」
椅子を思い切り蹴飛ばした
「これから解るつもりや。
俺、本気やねん。負けへんよ」
ケンヤは冷静に言った
止まらない怒りと不安
心が潰れそうやった
姫凪…逢いたい…
それしか浮かばへん…