夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第8章 ◎俺の素顔②(忍足侑士✣続編)完結
目の縁から涙が落ちそうになった
その時
「おぃおぃ…何しとるん??」
え?侑士さん?集中した視線の
先に立っていったのは
「あ~ぁ。泣きそうな顔してから…
大丈夫か?姫凪」
『ケンヤさん…』
ケンヤさんは女子達を無視して
私に手を伸ばす
「あの…これは違うんです…!!」
慌てて急に大人しくなる女子達
「別にチクッたりせーへんけど
次、姫凪にイラン事したら
応援に来られへん様になるで?
わかったら、さっさと行けや」
「・・・!!ごめんなさい!」
睨まれた女子達はバタバタと
去っていった
『あ・・ありがとうございます』
私が頭を下げると
「えぇよ。それより大丈夫か?
ほら、早よ立ち」
手を引いて私を起こすと
スカートについた埃を掃ってくれた
ヤッパリ従兄弟だ
伏せ目がちな顔は侑士さんと
よく似ている
「なに?そんなに見つめられたら
照れるやん」
視線に気付いたケンヤさんが言う
『ヤッパリ侑士さんと似てるなぁって
思って』
「え~そうか?嬉ないな(笑)
それにしても、ユーシも跡部も
肝心なときに居らんなぁ…」
『2人ともですか?』
「おん。仲良く出て行ったで~
あれは、出来とるな」
ケンヤさんが真顔で言う
『えぇ!?』
「冗談やん(笑)オマエほんまにメッチャ
かわえぇわ~♡ なぁ、なぁ、
マヂでユーシなんかやめて
俺にせーへん??」
『もぅ…からかわないで下さいよ~
ケンヤさんモテるんでしょ?
侑士さんが言ってましたよ(笑)』
「…ユーシ程やないで?アイツは
昔からモテまくりやで~」
『そうなんですか…今も凄く
人気ありますもんね…』
笑えないと思いつつ無理して
笑顔を作ると
「浮気とか心配やろ?まぁ、
その辺はユーシも同じかな。
姫凪モテるやろ?」
『えぇ!まさか!私なんか…全然
モテませんよ~!?
付き合ったのも侑士さんが
初めてですし』
首をふると
「マヂで?!それでよくユーシの相手
出来るな~…体もたへんやろ?」
私にこそっと耳うつ
昨日の事を思い出してしまい
恥ずかしくなって俯くと
「…1人であの遊び人の相手って
姫凪も大変やな」
赤くなってた顔が青くなる