夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第7章 ○溢れる想い〜後編〜(海堂薫)完結
『薫…』
「昨日越前と何があった?」
『…!!!』
姫凪の目に涙が浮かぶ
「大丈夫だ…俺は何があっても
お前が好きだ。だから泣くな」
姫凪を抱き寄せる
俺の腕の中で震える姫凪が
小声で話し始めた
『…私…リョーマの気持ちも
知らずに甘えてた…
それが…リョーマを
凄く傷つけてた…私が悪いの…
ごめんね…私リョーマに
キスされちゃった…キスマークも…
薫…ゴメンナサイ…
嫌いにならないで…』
姫凪の目から
止め処なく涙が溢れる
「…姫凪分かった
分かったからモウ泣くな…」
姫凪の涙を優しく拭い
枕を取る首筋に複数のキスマーク
『ごめん…消えないの…』
姫凪が首を手で隠す
「俺が消してやる…」
俺は姫凪の首筋に
咲いたキスマークの上に
自分の唇を重ね
新たに印を付けていく
『、、、ンン、、』
俺の息がかかるたびに
姫凪が小さな声を漏らす
「姫凪…好きだ…」
『ほんと?でも…私…
リョーマと…』
姫凪の声を遮るように
唇を重ねた
「それ以上言わなくていい…
オマエは悪くない…」
『私も大好き…嫌われたら
どうしようって…思ってたから
凄く嬉しい…』
「嫌いになんか
なれるわけねぇ…」
姫凪を抱きしめる
体の震えが俺の腕の中で
静かになっていく
「落ち着いたか?」
姫凪の髪をなでる
『うん…薫の腕の中…
凄く落ち着く』
姫凪が俺にキツク
抱きつき俺を見て微笑んだ
愛しい…
狂おしいほど
愛しい…気持ちが溢れ出す
「姫凪…オマエを抱きたい」
口をついて出た言葉に俺の方が
姫凪以上に驚いた
一気に頭の中がスーッと
冷静になっていく
昨日怖い目に遭った姫凪に
俺は何を言ってるんだ!