夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第7章 ○溢れる想い〜後編〜(海堂薫)完結
姫凪の家の前
携帯は相変わらず繋がらない
姫凪の部屋の明かりは
消えている
まだ寝るには早い
インターホンを鳴らす
姫凪のオバサンが出てきた
「あら~薫ちゃん お見舞いに
来てくれたの?丁度良かったわ
オバサン今から出掛けなきゃだめで…
姫凪を見ててあげて
くれるかしら?」
すまなそうに俺に言う
「あ…ハイ…」
「じゃぁ、よろしくね~」
オバサンはバタバタと出て行った
俺は姫凪の部屋へ向かう
-コンコン-
ドアをノックすると
「ママぁ…一人にして…」
姫凪の声は涙で
掠れていた
そんな声を聞いてほっとける
わけが無い
俺は姫凪の部屋に入った
「姫凪…」
俺の声に姫凪は
慌てて身を起こした
『か…薫…なんで…』
「オバサンに頼まれた…
大丈夫か?」
なるべく冷静に話しかける
『だ…大丈夫だよ…あの…』
バカヤロウ…
その顔の何処が大丈夫だ…
姫凪は枕を首の近くで
抱いたまま俯いてる
「熱…あんのか?」
俺が近づくとビクリと肩を揺らした
『ないよ!だから…帰って…』
無いのなんか分かってる
オマエにに近づくための
口実だ
「姫凪…オマエ…」
俺が枕に手を掛けると
姫凪の目が激しく揺れる
『駄目…!』
枕をキツク抱いて首元を隠した
「姫凪。大丈夫だ…
だから怖がるな…」
俺は姫凪の目を
見つめた