夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第7章 ○溢れる想い〜後編〜(海堂薫)完結
姫凪side-
背中に感じる
机の冷たい感触
唇に感じる暖かい感触
でも…
私の唇を塞いでるのは
友達のはずのリョーマの唇で
今まで見たことも無いような
顔で私を見てる
中々開放されない唇に
息苦しさを覚える
『う、、、ん、、』
酸欠になりかけた時ヤット
リョーマの唇が離れた
肩で息をしながらも
体を起こそうとした
「逃がさないって…」
そんな私の肩をリョーマが掴む
『イヤだ…リョーマ…離してよ』
「だからモウ止まんないって」
リョーマは再び私の首筋に
顔を埋め私のうなじにキツク
吸い付いてきた
『なっ!なにするの!?』
「首輪。付けたげる…モウ
海堂先輩の所に帰れなくする」
リョーマは更に数箇所
キスマークを付ける
私の必死の抵抗も
リョーマの力の前じゃ無力
それでもリョーマの肩を
押し返そうともがいた
リョーマの手の力が一瞬緩んだ
-パチンッ-
解放された手はリョーマの
頬を打った
「なんで…?なんで俺じゃ
ダメな訳?俺はこんなに
好きなのに…」
リョーマが唇を噛み締め
呟いた
『リョーマの事嫌いじゃないけど
私は薫が好きなの…』
「知ってる…でも…諦めらんない
布施…俺のものに
なってよ…」
『ご…ごめん…無理だよ…』
「…」
黙って俯くリョーマに
背を向けて私は急ぎ足で
部屋を出た
頬を叩いた右手がやけに熱い…
薫への罪悪感
そしてリョーマを傷つけた自分の
軽率な行動への嫌悪感
涙が止まらない
ごめんなさい…リョーマ…
ごめんなさい…ごめんなさい…
薫…
明日から私はどうすればいい?
次の日鏡に映る私の首筋には
昨日付けられたキスマーク
赤に少し黒が混ざったような色
髪の毛で隠してみる
怖い…薫にこんなの見られたら
きっと嫌われる…
『ママ…頭痛いの…』
誰にも逢いたくない…
私は初めて学校をサボった