夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第7章 ○溢れる想い〜後編〜(海堂薫)完結
海堂side-
今日姫凪は休みらしい
おかしいな…
昨日から携帯にも出ない
そんなに具合が悪いのか?
心配で練習どころではない
「チッ…」
何度もミスを繰り返す
「海堂、集中力がいつもの
半分だぞ」
乾先輩がため息をつきながら
言った
「スンマセン…」
「越前も珍しくミスが多い…
お前たち少し休憩した方がいい
このまま練習を続けた場合
怪我をする確率98%だ」
「ハイ…」「・・・ッス」
後ろから越前の声がした
振り返ると深く帽子を下げた
越前と目が合った
越前は一瞬睨むように
俺を見上げスグに視線を
逸らした
なんだ?今の顔…
生意気なのは今に始まった
事じゃないが
今日の越前は様子が違う
「おい…待て…」
「何ッスか?」
やっぱりそうだ
これは明らかに敵意のある目
「キサマ…なんだその目は?」
「…別に。それより…しばらく
布施には逢わない方が
いいっすよ?」
「なんだと?」
越前の冷たい目と言葉に
背筋に冷たい汗が流れる
「キサマ…何を知ってやがる?
逢うな?どういうことだ?」
越前の腕を掴んだ
「布施の首に
俺の付けたキスマークが
あるのなんか見るの
イヤでしょ?」
コイツは何を言ってやがる?
何でコイツが姫凪に?
「ムカつくんだよね…
布施に愛されてる
先輩が…だから…」
「キサマ!まさか…姫凪を」
「もたもたしてる先輩が
悪いんだからね…俺は
布施を先輩から
奪うッスから…」
越前は腕を掴んでた俺の手を
払いのけ逆に俺の腕をキツク
掴んだ
頭の線が切れた音が聞こえた
俺は空いていた手で
越前を殴っていた