夢幻回廊【裏夢専用✣ハイキュー!!✣弱ペダ✣テニス】
第6章 オレのモノ(丸井ブン太)完結
白い肌に無数の赤い刻印
小さい顔に幾重にも残る
涙のあと
姫凪の服を整えている内に
後悔が押し寄せてくる
なんてことしたんだ…
俺は馬鹿だ…コンナ事したって
嫌われるだけなのに…
もうキット姫凪は
俺を見ない…姫凪の心から
俺が消える…自業自得なのに
涙が止まらない
「ゴメン…ごめんな…」
俺の涙が姫凪の涙の跡に
重なって流れた
姫凪の目がうっすらと開いた
虚ろな顔で俺を見てる
「あ…ゴメン…」
『ブン太?泣いてるの?
泣かないで?』
俺の涙を細い指で拭い
微笑んだ
「姫凪…なんで?」
なんでマダ笑う?
『ブン太…泣いちゃ嫌だよ…
そんな悲しい顔しないで?』
優しくすんな…俺なんかに
もう笑いかけなくていい…
「酷い事シテ…ごめんな…」
だからもう…俺なんか…
忘れて…
『やっといつものブン太だ…
よかった私の声届いた…』
「ばか…あんな事されて何で
笑えんの?…俺なんか
忘れて…いいから…な?」
姫凪に背を向ける
姫凪の腕が腰に回った
『やだよ…そんなの無理…
ブン太が大好きだもん…
忘れるなんて出来ないよ?』
姫凪の声が掠れる
「あんな事したのにか?」
『うん。好き』
「許してくれんの?」
『うん。大好きだから』
「アイツ…歩…は?」
『馬鹿ブン太…歩はお兄ちゃん』
「まぢ…?」
『うん。まぢ。ブン太
耳が真っ赤だよ?』
衝撃的すぎる事実に俺は耳まで
真っ赤になる
「俺…恥ずかしくて
そっちむけねぇ…」
今更ながら暴走した恥ずかしさに
いたたまれなくなる
姫凪がクスッと笑った