第1章 坂本クン ラブセン
「ん… 。」
あ、私いつのまにかソファーで寝てたのか…
いつのまにかタオルケット掛けられてる…。まーくん優しいなぁ
坂本くんの優しさにしみじみしながら身体を起こしていく
部屋を見渡してみるとアプリの中で見かけたような観葉植物が置かれていた
やっぱりアプリの中と現実は違い、部屋の中の観葉植物の方が可愛く思えた
そういえばアプリのストーリーの次回予告が少しえろかったなぁ。
"そんなこと言うと俺のことしか考えられなくするよ?"
だってー。本人が見たら笑えちゃうわ(笑)
たしかキスするところだったっけ… 。アプリの中の私いいなぁ最近してないし… 。
「あ、起きてたんだ。よく眠れた?」
「うわぁっ」
いきなり部屋に入ってきたまーくんにびっくりして身体が跳ねてしまった
「なんだよー驚くなよ 。」
「ごめんごめん(笑)
ちょうどさ、ラブセンのこと考えてたから 。 」
「よりによってそっちかよー。
でもさ、さっき心の声聞こえてたよ?」
「へー。…ってえ?」
そう言って彼は近づいてくる
これはやばい。
「ま、待ってまーくん…」
ついにまーくんの顔がもう目の前にある
私は恥ずかしくて目を瞑った
「さっきさ、『アプリの中の私はキスできていいなぁ』みたいなこと言ってたでしょ。」
さっきの私の心の声がつい漏れてたのか…
あーもう今日はスイッチ入っちゃったなぁ。と私はわかってしまった
「いや、でもそれはっ…」
「たしかに最近してなかったもん…ね。
こうなったら遠慮はしないよ?」
そう言って彼は口づけてくる
「んっ…… 」
久しぶりというのもあるが長くて息が続かなくて口を開けるとつい声が漏れてしまう。しかも舌が入ってくる
「まっ…て……まぁ…くん……」
息まじりで訴えるが、彼は聞き入れようとしない
「ふぁ……」
やっと離してくれたものの次はお姫様抱っこされてしまった
「ま、まーくん??」