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孤独を君の所為にする【歴史物短編集】

第25章 カレシと妻【幕末カレシ】


烝くんの手でそっと脱がされたバスローブ。

それがキングサイズベッドの端へ投げ捨てられる。

そしてその上には同じように投げられた烝くんのバスローブが重なった。


全裸で横たわる私の腰を跨いだ烝くんは

「……美味しそう。」

掠れた声で呟いてから私の身体中に舌を這わせ始めた。

文字通り髪から爪先まで。

勿論私の敏感な場所は念入りに。

烝くんの唾液が揮発して、少しひんやりとする感覚が神経を過敏にしていく。

「あ……烝…くん。」

強請るように伸ばした私の両手をやんわりと退けた烝くんの艶やかな表情に背筋がぞわりと粟立った。


「未だ……駄目。」

「ど…して……?」

「さっき言ったじゃん。
 の全部を愛してあげるって。」

「でも、もう……私……」

「大丈夫。
 もっと悦くしてあげるから。」

「あっ……」

私の身体はいとも簡単にコロンと転がされて俯せになり、烝くんは再び丁寧に舌を這わせ出した。
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